アジ料理レシピ13選|塩焼き・フライ・刺身の作り方を釣り人目線で解説

アジは一年を通して手に入りやすく、価格も手頃な青魚の代表格です。特に初夏から夏にかけては脂がのり、身の旨みが増す旬の時期を迎えます。DHAやEPAといった不飽和脂肪酸が豊富で、血液をサラサラにする効果や脳の働きを活性化する効果が期待できます。良質なタンパク質やビタミンB群、カルシウムも含まれており、健康を意識する方にとって積極的に取り入れたい食材といえます。
この記事では、定番の塩焼きから洋風アレンジまで、家庭で作りやすいアジ料理を10品ご紹介します。初心者の方でも失敗しにくいよう、火加減や調理時間を細かく記載しました。釣ってきたアジを美味しく食べたい方も、スーパーで買ってきたアジを調理したい方も、今夜の献立にぜひお役立てください。
アジの人気レシピ10選
1. アジの塩焼き
調理時間:20分|難易度:★☆☆☆☆(初級)
【材料(2人分)】
- アジ:2尾(1尾約150g)
- 塩:小さじ1(6g)
- 大根おろし:80g
- すだち:1個
- 醤油:適量
- アジのうろこを尾から頭に向かって包丁でこそげ取り、エラと内臓を取り除いて流水でよく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。この下処理を丁寧に行うことで臭みが軽減されます。
- 両面に塩を振り、10分ほど置いて余分な水分を出します。出てきた水分はキッチンペーパーで拭き取ってください。
- 魚焼きグリルを中火で3分予熱します。予熱することで皮がくっつきにくくなります。
- アジを皮目を上にして並べ、中火で7〜8分焼きます。皮目に焼き色がついたら裏返し、さらに5〜6分焼きます。
- 焼き上がりの目安は、目が白く濁り、背びれを引っ張ると簡単に抜ける状態です。器に盛り付け、大根おろしとすだちを添えます。
【プロのポイント】塩を振ってから置く時間が重要です。塩が浸透することで余分な水分と一緒に臭みが抜け、身が引き締まります。焼く直前に化粧塩として尾びれと胸びれに塩を多めにつけると、焦げ防止になり見栄えも良くなります。尾やヒレが焦げやすい場合は、アルミホイルで覆って保護してください。
2. アジフライ
調理時間:30分|難易度:★★☆☆☆(初級〜中級)
【材料(2人分)】
- アジ:2尾(1尾約150g、三枚おろし)
- 塩:小さじ1/2(3g)
- こしょう:少々
- 薄力粉:大さじ3(27g)
- 卵:1個
- パン粉:50g
- 揚げ油:適量(鍋に深さ3cm程度)
- キャベツ(千切り):100g
- 中濃ソース:適量
- レモン:1/2個
- アジは三枚おろしにして腹骨をすき取り、中骨を骨抜きで丁寧に抜きます。両面に塩とこしょうを軽く振り、5分置いてから水気を拭き取ります。
- 薄力粉を全体にまぶし、余分な粉をはたき落とします。溶き卵にくぐらせ、パン粉を全体にしっかりつけます。パン粉は軽く押さえて密着させると、揚げたときに剥がれにくくなります。
- 揚げ油を170度に熱します。菜箸を入れて細かい泡が出る状態が目安です。
- アジを静かに入れ、2分ほど触らずに揚げます。衣が薄いきつね色になったら裏返し、さらに1分半〜2分揚げます。
- 油の温度が下がらないよう、一度に揚げるのは2枚までにしてください。揚げ音が静かになり、泡が小さくなったら揚げ上がりのサインです。
- バットに立てかけるように置いて油を切り、千切りキャベツと共に盛り付けます。ソースとレモンを添えて完成です。
【プロのポイント】揚げ油の温度管理が仕上がりを左右します。温度が低いと衣が油を吸ってベタつき、高すぎると中まで火が通る前に焦げてしまいます。衣をつけたら時間を置かずすぐに揚げることで、サクサクの食感を保てます。二度揚げすると更にカリッと仕上がります。
3. アジの南蛮漬け
調理時間:40分(漬け込み時間除く)|難易度:★★☆☆☆(初級〜中級)
【材料(2人分)】
- アジ:2尾(1尾約150g、三枚おろし)
- 塩:小さじ1/2(3g)
- 片栗粉:大さじ3(27g)
- 玉ねぎ:1/2個(100g)
- にんじん:1/3本(50g)
- ピーマン:1個(30g)
- 酢:100ml
- 醤油:大さじ2(36ml)
- 砂糖:大さじ2(18g)
- だし汁:50ml
- 赤唐辛子:1本
- 揚げ油:適量
- 玉ねぎは薄切り、にんじんとピーマンは千切りにします。
- 鍋に酢、醤油、砂糖、だし汁、種を取った赤唐辛子を入れて中火で加熱し、砂糖が溶けたら火を止め、野菜を加えて南蛮酢を作ります。バットに移しておきます。
- アジは一口大に切り、塩を振って10分置きます。出てきた水分を拭き取り、片栗粉を全体にまぶします。
- 揚げ油を180度に熱し、アジを入れて3〜4分、カリッとするまで揚げます。
- 揚げたてのアジを熱いうちに南蛮酢に漬け込みます。熱いうちに漬けることで味が染み込みやすくなります。
- 粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間以上漬け込んで完成です。一晩置くとより味が馴染み、骨まで柔らかくなります。
【プロのポイント】揚げたてを熱い南蛮酢に漬けることで、衣に味が染み込みながらも程よい食感が残ります。冷蔵庫で3〜4日保存できるため、作り置きおかずとして重宝します。酢の酸味は時間が経つとまろやかになるので、酸っぱいのが苦手な方は翌日以降がおすすめです。
4. アジのなめろう
調理時間:15分|難易度:★★☆☆☆(初級〜中級)
【材料(2人分)】
- アジ:2尾(1尾約150g、刺身用・三枚おろし)
- 味噌:大さじ1(18g)
- 長ねぎ:10cm(20g)
- 生姜:1かけ(10g)
- 大葉:4枚
- 白いりごま:小さじ1(3g)
- 醤油:小さじ1/2(3ml)
- 刺身用のアジは皮を引き、中骨を骨抜きで丁寧に抜きます。新鮮なものを使用することが重要です。身を5mm幅に切ってからまな板に広げます。
- 長ねぎはみじん切り、生姜はすりおろし、大葉2枚は千切りにします。薬味は細かく切るほど馴染みが良くなります。
- アジの上に味噌と薬味をのせ、包丁で叩きながら混ぜ合わせます。包丁の刃先を使い、リズミカルに叩くと均一に仕上がります。
- 粘りが出るまで3〜4分叩き続け、白いりごまと醤油を加えて軽く混ぜます。
- 器に残りの大葉を敷き、なめろうを盛り付けて完成です。
【プロのポイント】包丁で叩く際は、切るのではなく叩いて繊維を潰すイメージで行います。叩きすぎるとペースト状になりすぎるため、身の食感が少し残る程度で止めるのがコツです。味噌は赤味噌でも白味噌でも好みで選べますが、魚の風味を活かすなら白味噌がおすすめです。鮮度が命の料理なので、作ったらすぐに食べてください。ご飯にのせて丼にしても絶品です。
5. アジの刺身
調理時間:20分|難易度:★★★☆☆(中級)
【材料(2人分)】
- アジ:2尾(1尾約150g、刺身用・活〆)
- 大根:5cm(150g)
- 大葉:4枚
- わさび:適量
- 醤油:適量
- 生姜:1かけ(10g)
- 穂紫蘇:2本(あれば)
- 大根は細い千切りにしてツマを作り、冷水にさらしてパリッとさせておきます。
- アジは三枚におろし、腹骨を薄くすき取ります。包丁を寝かせて骨に沿わせるように動かすと、身を無駄にせず処理できます。
- 中骨は骨抜きで1本ずつ丁寧に抜きます。指で触って骨の位置を確認しながら、頭側に向かって引き抜くと抜きやすいです。
- 皮を引きます。尾側から皮と身の間に包丁を入れ、皮を左手で押さえながら包丁を小刻みに動かして引いていきます。
- 身を斜めにそぎ切りにします。包丁を手前に引くように一気に切り、厚さ7〜8mmを目安にすると食べ応えがあります。押し切りは避けてください。
- 水気を切った大根のツマと大葉を敷いた器に盛り付け、わさび、おろし生姜、穂紫蘇を添えます。
【プロのポイント】新鮮なアジを選ぶコツは、目が澄んでいて、体に張りがあり、エラが鮮やかな赤色のものを選ぶことです。刺身の美味しさは鮮度と切り方で決まります。包丁は手前に引くように一方向に動かし、切り口が潰れると見た目が悪くなり、食感も損なわれます。盛り付ける直前まで冷蔵庫で冷やしておくと、身がしまって切りやすくなります。
6. アジの蒲焼き
調理時間:25分|難易度:★★☆☆☆(初級〜中級)
【材料(2人分)】
- アジ:2尾(1尾約150g、三枚おろし)
- 片栗粉:大さじ2(18g)
- サラダ油:大さじ2(30ml)
- 醤油:大さじ2(36ml)
- みりん:大さじ2(36ml)
- 酒:大さじ1(15ml)
- 砂糖:大さじ1(9g)
- 白いりごま:小さじ1(3g)
- 山椒:少々
- ご飯:丼2杯分(400g)
- アジの三枚おろしは腹骨をすき取り、中骨を抜いて水気を拭き取ります。
- 醤油、みりん、酒、砂糖を混ぜ合わせてタレを作ります。
- アジの両面に片栗粉を薄くまぶします。
- フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、アジを皮目から焼きます。3分ほど焼いてこんがりしたら裏返し、さらに2分焼きます。
- 余分な油をキッチンペーパーで拭き取り、タレを回し入れます。中火のまま煮絡め、タレにとろみがついたら火を止めます。
- 丼にご飯を盛り、アジをのせてタレをかけます。白いりごまと山椒を振って完成です。
【プロのポイント】片栗粉をまぶすことでタレが絡みやすくなり、照りのある仕上がりになります。タレを入れる前に余分な油を拭き取ることで、タレが分離せず綺麗に絡みます。焦げやすいので火加減に注意してください。
7. アジの干物
調理時間:30分(干し時間除く)|難易度:★★☆☆☆(初級〜中級)
【材料(2人分)】
- アジ:2尾(1尾約150g)
- 水:500ml
- 塩:50g(水に対して10%)
- アジを開きにします。腹から包丁を入れ、中骨に沿って切り開き、内臓とエラを取り除きます。流水でよく洗い、血合いもきれいに取り除きます。
- 水に塩を溶かして10%の塩水を作ります。アジを塩水に30分〜1時間漬け込みます。大きいアジは長め、小さいものは短めに調整してください。
- 塩水から取り出し、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。干し網やザルに皮目を下にして並べます。
- 風通しの良い日陰で4〜6時間干します。表面を触って少しベタつく程度、身を押すと弾力がある状態が干し上がりの目安です。
- 焼くときは魚焼きグリルを中火で予熱し、身側から5分、皮側を4分焼いて完成です。
【プロのポイント】干す際は直射日光を避け、風通しの良い場所を選んでください。夏場は気温が高いため、冷蔵庫内で干すか、早朝の涼しい時間帯に干すことをおすすめします。干し網がない場合は、ザルに並べて扇風機の風を当てる方法でも代用できます。
8. アジの味噌煮
調理時間:30分|難易度:★★☆☆☆(初級〜中級)
【材料(2人分)】
- アジ:2尾(1尾約150g)
- 生姜:1かけ(10g)
- 水:150ml
- 酒:大さじ3(45ml)
- みりん:大さじ2(36ml)
- 砂糖:大さじ1(9g)
- 味噌:大さじ2(36g)
- 長ねぎ:1/2本(50g)
- アジはうろこ、エラ、内臓を取り除き、流水で洗って水気を拭き取ります。身に2〜3本の切り込みを入れると味が染みやすくなります。
- 生姜は薄切り、長ねぎは3cm幅に切ります。
- フライパンに水、酒、みりん、砂糖、生姜を入れて中火で沸かします。
- 煮汁が沸いたらアジを入れ、落とし蓋をして弱めの中火で10分煮ます。
- 味噌を煮汁で溶きながら加え、長ねぎも入れます。さらに5分煮て、煮汁にとろみがついたら完成です。
- 器に盛り、煮汁をたっぷりかけていただきます。
【プロのポイント】味噌は直接入れず、煮汁で溶いてから加えることでダマになりません。落とし蓋がない場合は、アルミホイルを丸めてから広げ、中央に穴を開けたもので代用できます。煮崩れを防ぐため、魚を入れてからはあまり動かさないでください。
9. アジのアクアパッツァ
調理時間:30分|難易度:★★☆☆☆(初級〜中級)
【材料(2人分)】
- アジ:2尾(1尾約150g)
- あさり:150g(砂抜き済み)
- ミニトマト:8個(120g)
- にんにく:1かけ
- オリーブオイル:大さじ3(45ml)
- 白ワイン:100ml
- 水:100ml
- 塩:小さじ1/2(3g)
- こしょう:少々
- イタリアンパセリ:適量
- ブラックオリーブ:6個(あれば)
- アジはうろこ、エラ、内臓を取り除き、流水で洗って水気を拭き取ります。両面に塩こしょうを振ります。
- ミニトマトは半分に切り、にんにくは薄切りにします。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で香りを出します。
- アジを入れ、中火で両面に焼き色をつけます。片面3分ずつが目安です。
- 白ワインと水を加え、あさり、ミニトマト、ブラックオリーブを入れます。蓋をして中火で8〜10分煮ます。
- あさりの殻が開いたら塩こしょうで味を調え、イタリアンパセリを散らして完成です。
【プロのポイント】アジは最初に焼き色をつけることで、煮崩れを防ぎ、香ばしさもプラスされます。あさりは殻が開いたら加熱しすぎないよう注意してください。身が硬くなってしまいます。残った煮汁はパンにつけても、パスタに絡めても美味しくいただけます。
10. アジのつみれ汁
調理時間:40分|難易度:★★★☆☆(中級)
【材料(2人分)】
- アジ:2尾(1尾約150g、三枚おろし)
- 長ねぎ:10cm(20g)
- 生姜:1かけ(10g)
- 味噌:小さじ1(6g)
- 片栗粉:大さじ1(9g)
- 卵:1/2個
- 塩:少々
- だし汁:600ml
- 醤油:大さじ1(18ml)
- 酒:大さじ1(15ml)
- 豆腐:1/2丁(150g)
- わかめ:10g(乾燥)
- 三つ葉:適量
- アジの三枚おろしは皮を引き、中骨を抜いて粗く刻みます。フードプロセッサーがあれば使用すると便利です。
- 長ねぎはみじん切り、生姜はすりおろします。
- 刻んだアジに長ねぎ、生姜、味噌、片栗粉、卵、塩を加え、粘りが出るまでよく混ぜます。
- 鍋にだし汁を入れて中火で沸かし、醤油と酒を加えます。
- つみれの種を手またはスプーンで一口大に丸め、煮立った汁に落とし入れます。
- つみれが浮いてきたら、一口大に切った豆腐と戻したわかめを加えます。2〜3分煮たら火を止め、器に盛り、三つ葉を添えて完成です。
【プロのポイント】つみれを丸めるときは手を水で濡らすと、くっつかずに作業しやすくなります。汁が沸騰した状態でつみれを入れると形が崩れにくいです。アジの代わりにサバやイワシでも同様に作れます。つみれは多めに作って冷凍保存しておくと便利です。
アジを美味しく調理するための下処理のコツ
鮮度の見分け方
美味しいアジ料理は鮮度の良い魚選びから始まります。スーパーや魚屋で選ぶ際は、以下のポイントをチェックしてください。
- 目が澄んでいて黒目がはっきりしている(白く濁っているものは鮮度が落ちている)
- 体に張りがあり、触るとしっかりしている
- エラが鮮やかな赤色をしている(茶色っぽいものは避ける)
- 体表にツヤがあり、青緑色が鮮やかなもの
- 生臭いにおいがしない
基本の下処理手順
どの料理を作る場合も、丁寧な下処理が臭みのない美味しい仕上がりにつながります。
- うろこを取る:包丁の背や専用のうろこ取りを使い、尾から頭に向かってこそげ取ります。ゼイゴ(尾の付け根にある硬いうろこの列)も忘れずに取り除いてください。
- 内臓とエラを取る:腹に包丁を入れ、内臓を取り出します。エラも一緒に取り除きます。
- 血合いを洗う:流水で腹の中をよく洗い、背骨に沿った血合いも指でこすって取り除きます。
- 水気を拭く:キッチンペーパーで内外の水気をしっかり拭き取ります。水分が残っていると臭みの原因になります。
三枚おろしの手順
刺身、フライ、なめろうなど、多くの料理で必要となる三枚おろしの手順を紹介します。
- 頭を落とす:胸びれの後ろから斜めに包丁を入れ、中骨まで切ります。裏返して同様に切り、頭を落とします。
- 腹側を開く:腹側から中骨に沿って包丁を入れ、尾まで切り進めます。
- 背側を開く:背側からも同様に中骨に沿って包丁を入れます。
- 身を外す:尾の付け根で身を切り離し、片身を外します。裏返して同様に反対側の身を外します。
- 腹骨をすき取る:包丁を寝かせて腹骨を薄くすき取ります。
- 中骨を抜く:骨抜きで中骨を1本ずつ抜きます。頭側に向かって引くと抜きやすいです。
まとめ
アジは手頃な価格で栄養価が高く、和食から洋食まで幅広い料理に活用できる優秀な食材です。今回紹介した10品のレシピは、どれも家庭で作りやすいものばかりです。塩焼きやフライといった定番料理はもちろん、アクアパッツァのような洋風アレンジも試してみてください。
釣りたてのアジを調理する場合は、鮮度が良いので刺身やなめろうがおすすめです。スーパーで購入したアジでも、下処理を丁寧に行えば臭みなく美味しく仕上がります。南蛮漬けや干物は作り置きができるので、まとめて作っておくと忙しい日の食卓に重宝します。
まずは気になったレシピから挑戦してみてください。一度作れば手順を覚えて、次からはもっと手早く作れるようになります。旬のアジを存分に味わってください。
